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発力・発勁の基礎練習

https://www.youtube.com/watch?v=SymolxUEosI発力・発勁は太気拳の重要な基礎技術。その練習方法です。

定歩での短い発力、そしてストロークの長い発力。

歩法を取り入れての打拳を意識した発力です。

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太気拳気功会演武会

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2017年後半期 太気会スケジュール

2017年後半期太気会スケジュール

 

太気拳基礎講座

日程:各月指定日(基本的には第4日曜日)10時半~17時

場所:横浜市内

費用:一般10000円(会友員登録費及び当日講習費含む)

会友員5000円

内容:太気拳の稽古の目的は気の力の醸成にほかなりません。

まずは気の力を体感し、そこから立禅をはじめとする稽古と気の関係を

明らかにしていきます。

 

各月指定日

7月30日(日)

8月27日(日)

9月24日(日)

10月22日(日)

11月26日(日)

12月24日(日)

 

 

太気拳協会主催 冬の交流会及び忘年会

島田先生の気功会、鹿志村先生の中道会、そして太気会が一堂に会します

日時:12月10日(日)11時交流会 忘年会14時

場所:東京都内

費用:交流会は会員無料 会友員3000円

忘年会は参加者実費

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扶按球試力からの前方発勁

今回は意拳の扶按球試力からの変化を前方発勁を含めて動画にしました。澤井先生は組手の指導の際、相手の腕を下から跳ね上げる動きを教えてくれましたが、この動きの原型がこの試力であり、伝説となっている郭雲深師の「崩拳」でもあります。

「試力」は太気拳では「練り」と言われる稽古です。試力の意味は言葉通り「力を試す」。では一体どんな力なのか、澤井先生の兄弟子姚宗勲師の言葉を借りてみましょう。

「 拳術で求める力量は、日常生活や仕事で慣れている、力を用いる方式や力を用いる方式(例えば重い物を運ぶ、車を引く)とは異なっており、特殊な意義内容を持っている。一般に、自分が元々持っている力を「本力」といい、拳術の訓練を通して獲得する力を「功力」という。拳術に用いる特有力である。」

つまり拳術特有の力を試すのが試力・練りであり、その実効が発力・発勁となります。ですから試力の目的は明瞭で、定型に於いての発力・発勁の練習です。対人での発力・発勁は文字通り「特有力の力試し」。ですからこれが初期の達成目標となります。「本力」に頼るのではなく、「功力」こそが求めるべきものです。その意味で前回の「揺りからの発勁」同様稽古の参考にしてください。

 

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動画 [揺り]からの発勁・発力

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閑話休題

2017年交流会に寄せて

2017年春の交流会に寄せて

今年の交流会は残念ながら雨にたたられ、思うように稽古できなかった部分もありました。一つは組手での交流を中止にしたことと、その後の懇親会にちょっとばかり苦労しました。ただ、思うようにならない、と言うのが武術の根本にあるので、これはこれでいい経験だと思います。私は、常に管理され平準化された環境で稽古してホントのことなんて判るんかね~、と思うほうですから。
交流会の意味
さて、恒例の交流会の意味をちょっと話しておきます。交流で各会の弟子同士が仲良くなるのは確かに良いことですが、それだけでは単なる仲良し会です。交流会の目的は単純明快、稽古おける目的意識の共有です。参加している太気拳協会の各先生は教える方法が違う。同じ太気拳で同じことを教えようとしていても、各先生に方法の違いが出てくる。それを補正して別の見方や方法に触れること、そしてより深いものに触れる機会になればと思うからです。逆に言えば、我々にできるのは、より深いものより良いものに触れる機会を後進に与える、この一言に尽きます。本物に触れない限り、本物を知ることはできない。知ることが出来なければ、あることすら知らずに終わる。つまり知ることが出来なければ求めることすらできない、と論理は単純です。無いものを求めるのではなく、有るけれども未だ届かぬものを求める。我々は幸運にも沢井先生に触れる機会を得た。初代王郷斎師から二代目澤井先生と繋がり、そして三代目となった我々がやらなければならない使命、それは本物を次代、つまり四代目に引き継ぐことです。
虚構の武術
現在の武術の世界はほとんどが虚構で成り立っているように思います。武術と名前が付くから、何か特別ものがあるんじゃないだろうか、との思いで武術を始める人が多いと思います。ところが実際に踏み込んでみると、何のことはない何処にでもあるスポーツ、運動に伝統と歴史のお飾りを付けたものに過ぎない。ちょっと気の利いた若者が入れば、数年すれば先生を超えてしまう。実戦を標榜しても、若者を納得させるだけの力を持つ指導者がいないのが実情。あとはそれぞれの集団のヒエラルキーを上るかどうか、しかない。これは求めるべきものを知ることが出来なかった結果です。現在太気拳や意拳、あるいはその他中国拳法を名乗るものは多いが、その中にどれほど多くの偽物が混じっていることか・・・。現在様々な流派がありますが、その違いは精々試合のルールを基にした差でしかないのが実情です。
武術に求めるものは何か
では、本物の武術は何を以って本物とし、虚構の武術はなぜ虚構に過ぎないのか。それは先人の言葉が明らかにしてくれています。
まず沢井先生の兄弟子にあたる姚宗勲師の言葉を引用です。
―――
「拳術で求める力量は、日常生活や仕事で慣れている、力の使い方や方式(例えば重い物を運ぶ、車を引く)とは異なり、特殊な意義内容を持つ。一般に、自分が元々持っている力を「本力」といい、拳術の訓練を通して獲得する力を「功力」という。拳術に用いる特有力である」
―――
つまり先ほど話した虚構の武術を支えているのが姚師の言う、誰もが慣れ親しんだ力つまり「本力」。だから身体能力に優れた若者がたやすく先輩や先生を超えることが可能となる。当たり前です、力の使い方や方式に違いがないなら、若者がチョイと経験を積めば簡単に先輩を凌駕する。本力では年齢の壁を超えられないからです。そして一定の動作を覚えた後の稽古は、と言えば退屈な動作の反復稽古。技は教えてもらったけど、どうしたらそれが使えるのかがわからない。後は結果に対する幻想を支えに続けるしかない。と言うよりそれ以外に方法がない。次に頼るのは重いものを持ち上げたりのトレーニング、つまり「本力」を高めるしかなくなる。これでは、教えるほうも単なるルーティンワーク、お仕事になるしかない。つまり姚師の言う「特殊な意義内容」は何処にも見えてこない。これでは虚構の武術と言わざるを得ない。
気と勁力の実際を知る
では、この虚構を脱出して本物に至るために何が必要なのか。答えは実に簡単だ。「特殊な意義内容」あるいは「気と気分」の実際はどうであるのか、求めるものを目の当たりにして目的が明確にする。ここにすべての出発点があり、これ無くしては武術へのアプローチはあり得ない。気や勁力と言われるものが何であるのか、を身をもって指し示し、明らかにすることが指導者の役割であり、学習者は「特殊な意義内容」を肌身で感じ取り、それをわがものにする事こそが武術の目的だと知ること。ここをスタートラインに設定しない限り、幻想・虚構から脱却することはできない。
交流会の意義はここに極まります。つまり出発点の確認。これは同時に到達点の設定でもあります。目的の無いところに達成はない、と実にシンプルです。
ともすれば技とか、やり方と言った皮相なものに捉われがちですが、武術の本質をしっかりと見極める。これが交流会の意味です。

 

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2017年4月9日 春の交流会 先生方の指導写真

島田先生 組手の変化を指導
鹿志村先生 立禅の指導
天野先生 前方発力の指導

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2017年前半期太気会スケジュール

2017年前半期太気会スケジュール

太気拳基礎講座

時間:各月指定日(基本的には第4日曜日) 10時半~17時まで
場所:横浜市内
費用:一般10000円 会友員5000円
内容:立禅をはじめとして太気拳の基礎と効果的な稽古法、
及び明確な目的とする気と気分に触れモチベーションを高めます。

第1回 1月29日(日)
第2回 2月26日(日)
第3回 3月26日(日)
第4回 4月23日(日)
第5回 5月28日(日)
第6回 6月25日(日)

――――

太気拳協会主催 春の交流会

期日:4月9日(日)11時~13時半
場所:横浜市内
内容:島田先生率いる「気功会」と鹿志村先生率いる「中道会」、
そして太気会のメンバーを中心に、各先生の指導を含めて交流。

もちろん同日終了後には懇親会で親睦を深めます。

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2016年 年末スケジュール

 

11月27日(日)

太気拳基礎講座
10時半~16時 横浜市内

12月11日(日)

年末交流会及び懇親会(太気会・気功会・中道会)
交流会   11時~13時 東京都内
懇親会   14時~?   新宿島田道場にて

25日(日)

太気拳基礎講座
10時半~16時 横浜市内

28日(水)

稽古納め

30日(金)

茅ヶ崎にて忘年会     13時~?

2017年

1月6日(金)

稽古始め

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閑話休題

六面力、勁力、発勁について

六面力、勁力、発勁について
六面力、勁力あるいは拳勁、そして発勁・発力という言葉を頻繁に使いますが、この意味をある程度整理しておきます。
勁力は武術独特の力で、日本でも中国でも伝統的に求められていたもの。勁とはそのものズバリの「強い」を意味する語で、武術を武術たらしめるものです。単なる生来の膂力や筋力ではなく、稽古を通じて作り上げる強い力を意味します。天然自然に身に付くものではなく、稽古を通して新たな運動原理を体得し、それを中心に据えて引き出されたものが勁力であり、これに基づいた行動の一元化が武術の目的です。この勁力を拳に生かせば拳勁で、剣ならば剣勁、杖なら杖勁となります。澤井先生が「太気拳は何にでも活かせる」と言ったのはこの意味です。そして六面力は、その新たな運動原理の中核であり、勁力の成立過程の分析的な表現になります。六面とは上下前後左右ですが、転じて総ての方向に向かう力を言い、これがあって初めて勁力となります。(六面力を引き出す立禅の組み方や注意点は、他のページに図解で説明)澤井先生はこれを「独楽のような」と表現しましたが、あえて六面としたのは、上下・前後・左右を切り分けて考えることもできるからです。そしてその発揮方法が拳なりあるいは剣になれば勁力の呼称も少し異なる訳です。そして勁力を核にした動きを「発勁」「発力」と言い、両語とも同じものを意味します。勁力を使う事を発勁と言い、相手を打つとか飛ばす事のみでなく、勁力を生かした動作全てが発勁です。単純な手の上げ下げから一歩踏み出す足捌き、どのような動きも勁力から発したものであれば発勁です。緩慢に見える動作も素早いものも、その前提が満たされていれば同質となります。意拳では「発勁」ではなく「発力」の言葉を使います。私があえて「勁」の語を使うのは、「勁」の言葉を生み出した伝統や文化に敬意を感じるからにすぎません。
そうして考えると、稽古の段階的な目標が明らかになってきます。生来のものではなく新たな運動原理を求めること。そしてそのために六面力の何たるかを知ること。最初の目標はこれに尽きます。上下の力から始まり、そこからの転換で前後の力を知り、同時に左右の力を明らかにする、という事になります。まず最初に上下の力があり、そこから前後左右に転換していきます。これは上に向かって吹き上がる噴水を抑えると、行き場を失った水が横に飛ぶのと同じ理屈で、工夫次第でどの方向にも力を向けることが可能です。この上下の力は、人間が重力に抗って二本の脚で立つことによって生み出された、人を人たらしめる根本の力であり、神経と筋肉、骨格の連携による高度な全身統合の結果です。技ややり方をいくら学んでも、そこにこうした勁力が無ければ形だけの砂上の楼閣。いとも簡単に歳とともに衰えてしまいます。