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天野敏のテクスト 閑話休題

あっという間に年末

あっという間に年末。今年は何となく落ち着かない一年と言う感じだった。落ち着かない、と言うのは今年中に 片付けようと思ったものが予定通りに行かなかったというのが理由。幾つかあるが、雑誌に連載していた「組み手 再入門」の書籍化が来春に持ち越しになってしまった事。後から製作したビデオの一巻目が年内に発売されたにも かかわらず、原稿の出来ていた書籍化が遅れた。責任はもちろん私にある。校正や書き直しの部分を先延ばしにし たからに他ならない。

さて、それに対して片付けられた事の幾つか。「組み手再入門」の映像化。組み手に関して色々書いて、それが 空念仏じゃしょうがないから、と言うところ。組み手の実際を見てもらってイメージを作る事が出来ればと思って の映像化。連載あるいは書籍と突きあわせて貰えれば、文章より伝わるだろうと考えての事だが、果たしてどうか。 今年の夏合宿での弟子を相手にした組み手やスタジオでの組み手を7~8回、それらを例にとってポイントの指摘及び整理。 正直に言うと、他の武術やスポーツ格闘技の組み手の映像と横並びで比べてみるとその違いがハッキリする。が、 まさかそれを自分のビデオでするわけにもいかず、ちょっと残念。太気拳と言うか、あるいは私の組み手がと言うべきか、 普通の人にとってはとても異質な感じだろうな、と言うのが感想。まあ、判る人が判ればいいでしょう。

それともう一つ出来たのがE-BOOK「中年から始める本物の中国武術」、とりあえず第一部の「立禅」を完成。 太気拳の入門書的な作り、これもテキストとDVDのセット。テキストが原稿用紙70枚余りと一時間の映像。立禅につ いては正直言ってこれでも不十分だが、キリがないのでそこそこに収めた。文章だけだと歯がゆいし、映像だけだと言い 忘れや抜け落ちるところがあるので、両方で相互補完と言う感じ。「中年の~」と銘打ったのは別に中年じゃないといけ ない、と言うわけではない。私がもう中年だから、エールを送る意味でつけた題名。また、今回立禅だけの章にしたのは、 太気拳だけでなく、ほかの武術や健康のためにと言う問い合わせがよく来るため。色々な所で立禅に似た稽古法を指導し ている所もあるようだが、そう言うところの経験者から漏れ聞くと、結構いい加減だったりする。別に私だけが正しいと 思っているわけではないが、書くべき事は書いておこうと言うところ。この後、半禅や這い、そして練りや他の稽古も書き、 同時に映像化のつもりだが、何時になるかはまだ不明。なんと言っても「立禅」の章でほぼ一年掛かり。ライフワークなんて 気取るつもりはないが、どうなるか・・・。

さて、最大の落ち着かない理由は十分に遊べなかった事。遊べないといっても遊んではいる。要は思うように遊べな かったという事。今年は年明けから波がなくて、十分にサーフィンが出来なかった。それに加えて夏の台風直撃で地形が 変り、波の質が落ちた。じゃあ、と言うんで今度は釣りを始めたが、もちろん思うように釣れない。今日は休みで、実は 釣りに行ったがバラシ。知り合いが80センチの平目を釣ったとか、誰それが70センチのスズキを釣ったとか言うがこちら には来ない。このふた月の釣果は、40センチのイナダ一匹・15センチのスズキの子供・同サイズのメッキ鯵。まあ、魚に してみれば私に釣られるなんて言うのは、交通事故にあうようなもの。めったにあることではない。で、モチベーション が落ちて、もういいかなんて思ってると、眼の前で他の人が大物を釣ったりする。じゃあ、この竿にも掛かっていいん じゃないの、何で掛かってくれないの、と生殺しの蛇のようで日々落ち着かない。

「遊びをせんとや生まれけん」じゃあないが、せいぜい正月は落ち着いて遊びたいもの。そのためには祝いの膳に 自分の釣った魚を、なんて初夢でも見ることが出来ればよしとするか・・・。