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メールQ&A 天野敏のテクスト

立禅が続かない

Q:
久しぶりにメールします。立禅を始めて約半年になりますが、持続時間が伸びなくて、悩んでいます。長く出来る方は2時間・3時間と出来ると聞いてます。
自分は連続で2分しか続きません。自分で探す・中年からはじめる本物の中国武術のDVDを何度も見直して立禅をやっていますが時々違う感覚になります。
長く持続できなければ効果は薄いのでしょうか? また、足首の力で物を挟むようにするを続けていると、足の小指の拳骨付近が痛くなってきました。
時間が続かない理由は前方に傾いてバランスを崩してしまうのと、足首のアキレス腱が痛くてやばい!と思って中断してしまう事です。天野先生はいつも同じ感覚で立禅を組めていますか?また、アキレス腱は痛くなりますか?・・・
天野先生は愚直に稽古すれば裏切らないとおっしゃりましたが不安になってきたのでまた我慢出来ずに質問させて頂く事をお許しください。
私は天野先生のもとに行きたくても行けない身分なのでこれからもくだらない・小さな事を質問をさせてよろしいでしょうか?

北海道YS

A:
さて、立禅が続かないとのこと。

いろいろ理由はあると思いますが、足の小指が痛くなるなら、痛くならないように力の具合を工夫する。
またアキレス腱が痛くなってやばいと書いてありますが、痛くなってなんかやばい事ががあるんでしょうか。
それから前方に傾いてバランスを崩してしまうのならそうならないようにする。
そういう工夫が稽古です。

立禅を組むと最初は痛いところだらけ。
何故なら立つことと向かい合ったことがないから、立ち方が判らない。
だから各所が痛む。

身体が痛いという信号を発して、今の立ち方が不十分だと知らせてくれてるわけです。
なら、その信号が出てこないような工夫をする。
だから徐々に痛くない立ち方を見つけるし、その繰り返しで身体が整う。
必要な筋肉もできてくる。

大事なのは形を守って工夫することです。

まずは痛くても、ヤバイと思っても5分立つ事を目標にしてください。
晩御飯のことでも考えていれば、5分なんてあっという間です。

太気会 天野