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メールQ&A 天野敏のテクスト

立禅以外の練習もすべきか

Q:
天野先生、初めてメールさせて頂きます。
私は、福岡の博多でカラテをやっております、33歳の男です。
天野先生や太気拳の先生方のビデオや著書を拝見させて頂き、立禅を2年半程続けております。
最近では、出来るだけ踵を上げて30分程、出来る様になりました。
以前では恥ずかしながら、キレ易い性格というか、気に入らない事があると物に当たる癖があったのですが、最近では仕事でもカラテでも落ち着いて対処出来る様になり、立禅に出会えた事、太気拳に出会えた事に感謝しております。
さて、質問なんですが技という物は、太気拳において、『立禅』『這い』『練り』等…全ての要素が一つになった物だと読んだ事があり、そう解釈しました…
と言いつつ、立禅しかやれて無いのが現状である私が聞ける立場では無いのですが、組手においてカウンターを稽古するには、やはり全ての事をやった方が良いのでしょうか?
ぶしつけな質問で申し訳ありませんがヒントを頂きたいと思いメールを書きました。
どうか宜しくお願いします。

A:
立禅と言うのは不思議なものだな、と思います。
何かをやって何かがわかる、というのは判る気がします。
ところが、何もやらずにいることでわかることがある、というのが立禅。
のんびり立っていることで、身体の方が教えてくれるような気がします。
焦りは無用。
焦って判ろうとしても、何をわかればいいのかが判らないものです。
だから、身体がいつか教えてくれるまでのんびり立つしかないんです。
そんな立禅がひょっとすると切れやすい?せいかくをかえつつあるのかもしれませんね。

さて、稽古に関してですが、これはもちろん立禅だけでなくほかの稽古も必要です。
立禅は静的なところで様々なことに気付かせてくれます。
それはじっと立っているから身体も安定し、気持ちも安定しているからです。
言ってみれば静的だからこそ感じられることです。
そして武術として大事な事は、動いてもそのいい状態を失わない、と言うことです。
最初は静的なところでしか保てなかったものを動きながらも失わずにいられるようになること。
そして次には対人というストレスの中でも保ち続けること。
そうなって初めて立禅が武術に活きはじめるのだと思います。
特にカウンターがどうと言う訳ではなく、どのように動いても身体が安定していれば、想うとおりに動けるものだと思います。
言ってみれば、立禅はそれぞれのレベルでの理想的な状態。
その理想を、動いてもあるいは対人練習でも失わない事。
だから立禅のみでなく、他の稽古もやってみてください。
2年半続けているとの事、きっとこれから新しいことがいっぱい見えてくると想います。

がんばってください。

何時の日か、一緒に稽古できると良いですね。

太気会 天野