Q:
意拳や太気拳に興味を持って天野先生の太気拳の扉も読ませてもらいました。そこで素人の質問で申し訳ないのですが質問があります。それは太気拳の這は腰を低くして行い、意拳の這は腰を高くして行うと言うことなんですが佐藤嘉道先生の拳聖澤井健一先生の中で這は組手の時に必要な柔軟な足腰にするために重心を低くして行わなければならないと言う事なんですが、これを考えると意拳の這は問題があると思ってしまうのですが、どうなんでしょうか?
腰が高い這でも太気拳と同じような効果は得られているのでしょうか??
A:
さて、なかなか簡単には答えられない質問です。
太気拳も意拳も源は同じですから練習の格好も同じはず、がどうもそうではないぞ、というのが大方の感じ方かと思います。
特に立禅や這い等は太気拳が低く意拳は高めではないか、という印象があると思います。
この違いはどこから来たのかは私はわかりません。文革とかいろいろな原因はあると思いますが、それを調べるのは私の任ではありません。
ただ、言える事は腰は低くも、また高くも柔軟に動かなくてはならないこと。低いだけではなく、高低の変化がなければならないと言うことです。いくら腰が低くても低いだけでは不十分です。
確かに腰の高い這いばかりでは、柔軟な動きを引き出せるはずはありません。
太気拳のみではなく意拳にも腰を落としての練習は多くあります。
重心を落とし、足ではなく腰で這えるようにするのが大事だと思います。
また腰が低ければいいというものでもないと思います。自分にあった、あるいはしっくりと来るところを見つけるのも練習からです、そしてそれは意外と低いものです。
あせらず、自分を育てるつもりで練習してみてください。
太気会 天野