Q:こちらは夏まっさかりですが、夜は比較的快適で、練習にいい天候が続いています。また、今回、初めて気がつきましたが、蚊がいません。6月に入り、雨期シーズンとなると、出てくるのだと思いますが、現在はまったく、刺されることがありません。ただ、日中は暑すぎて練習にはなりません。
相変わらず、右前の半禅がおかしくて困っております。左前ほど、力が感じられません。
何となく、体のゆがみに起因しているような気がしています。左右の足の長さがずいぶんと違う(前に日本でマッサージ師に指摘され、簡単な矯正をしてもらったこともありましたが・・・)ためなのでしょうか、まず骨盤が安定できません。左腕の力も足を右を前に丁字に構えると、何となく感覚が違うので、V字になってしまいます。また、丁字の時には左ひざにかなり負担がかかり、長く持ちません。ただ、左前の半禅ではこれがありません。このため、左前で感じている感覚をそのまま逆でもできるようにと、いろいろ頑張ってみますが、どうしてもうまくいきません。
這いをやっても同様です。左足を前に右足を引き寄せ、さらに前に進む過程、特に、右足が左足と平行に並び、いよいよ前に踏み出す瞬間、力が消えてしまいます。
低い姿勢での這いだと、左右とも同様の感覚が保てているような気がするのですが。
半禅、這いともに、改善しません。なぜなのでしょうか。
もしかしたら、左右の禅の感覚が違うというのは、サイトの質問コーナー向けかもしれません。よろしければ、コーナーで回答を願えないでしょうか。
マニラ 源
A:元気で練習しているようですね。
こちらも夏前で練習はとても気持ちがいい日が続きます。
蚊が出始まるまでしばらくは気持ちのいい練習が出来そうです。
さて,問題は多分2つあると思います。
一つは後ろ足の重心の掛けかたの問題。
もう一つは前足側のわき腹の緊張の問題。
後ろ足(この場合は左足)に掛かっている重心が外側に行き過ぎていないでしょうか。
つまり,足の裏の外側に掛かりすぎると太ももにばかり負担が掛かりすぎます。
親指の内側にも,重心が均等に掛かるようにして,腿の内側と膝裏も緊張を引き出せれば楽に立てるはずです。
もう一つは前足側(ここでは右側)の脇腹の緊張がないのではと思います。
右足をひきつける時には緊張は自然に引き出されているようです。
それが右足を前に押し出す時に失われているのではと思います。
右足をひきつけ,次にその踵が左足の親指の付け根まで来るまで待つ。
次に,初めて右足の指先をねじるようにして外に向ける。
大事なのはこのときです。
このときに十分に脇腹の捻れるような感触を引き出す。
そしてそれをうしなわない様にして這いを続けるのです。
腰に力を感じるのは股関節だけでなく,状態に応じた腹筋の緊張が重要です。
そして観察して欲しいのは,この二つの問題とも足の指の力加減と密接に関係しているところです。
上半身と下半身を結びつける腹筋の役目はとても大きいものがあります。
昔から腹・腰と言うにはここに由来します。
日本から離れての練習は大変だと思います。
しかし,一人での練習の積み重ねがいつか大きな力になります。
また一緒に練習できる日を楽しみにしています。
太氣会 天野