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メールQ&A 天野敏のテクスト

立禅で気持よくなる

Q:
先日は、大変わかりやすい、そして明確なご回答を頂きまして、ありがとうございます。
「両手が繋がって感じられたら、それを引き伸ばしたり捻ったりして身体のほかの部分との関係を探るのです。是非いろいろ工夫してみてください。」という先生のお言葉をもとに立禅中に、両手を左右や斜めに引き伸ばしたりしてみました。手と手はゴムを引き伸ばすような感触があるのですが、同時に膝も腕と同じように動きます。
練りの動作と共通するものを感じました。

ところで、最近立禅を長くしていると、最初は足が痛かったり腕の付け根が痛かったりするのですが、時々気持ちがいいというか、そのような気分になり、立禅を終えた後、すっきりした気分になることがあります。これも、一般的なことなのでしょうか。

A:
メールから一生懸命に稽古している感じが伝わってきます。
メールでは言葉だけでしか使うことができませんが、それでも稽古で感触が変わってきているのが伝わってきて、とてもうれしいと思います。

さて、「腕の動きにつれて膝が動く」とありますが、その通りです。腕が動けば膝が動きます。
勿論膝だけでなくほかのところも動きたがります。
それが身体の繋がり、と言うものです。
身体全部がそれぞれに関連を持って動く。
どこも単独に動くのではなく、身体全体が一つの動きに呼応していく。
太気拳の動きはそういうものだと思います。
それが進んでいけば、気持ちが動けば身体が動き、身体が動けば気持ちが動く、と言うふうになるものです。
ますますがんばってください。

それから立禅のあとにすっきりとした気持ちになる、とありますが、そうです、その通りだと思います。
禅を組んでいる時は足が痛かったり、腕が痛かったりすることもありますが、それを乗り越えると実にすっきりとした気持ちになるものです。
禅の楽しみでもあります。
武術の稽古、と言うだけでなく、楽しみとしての立禅も良いと思います。

太気会 天野